« 2016年2月 | トップページ | 2016年4月 »

2016年3月12日 (土)

「ゴルゴ13」第560話「縄文の火 後編」を読む・一本取られた!!

ゴルゴ13に言われてしまいました。

 「独りよがりの人間社会が考え出した"善・悪"で、俺は動かない……"自分がどう考えるか"で、俺は動いている」

耳が痛いッス。まさかゴルゴ13が善人・藤山の暗殺を引き受けるとは思いませんでした。
 
依頼を引き受けるかどうか、ゴルゴ13の判断基準というのは、自分の仕事が依頼主に報酬金額に見合うだけの利益をもたらすかどうかでした。"善・悪"は関係ありませんでした。てっきり藤山の暗殺はないだろうと考えていたのですが一本とられました。
   

雷雨の中、ゴルゴ13は避雷針を設置して拳銃を発射しました。落雷の危険を避けるためです。暗殺現場を訪れた但馬教授は、ゴルゴ13が避雷針を設置していた事実を知って考えました。
 
 四内外山遺跡の謎めいた巨大な掘立柱は避雷針を設置するためだったのかもしれない……

はたして紀元前の縄文人が避雷針によって落雷が防げるという事実を知っていたかどうか疑問です。しかし但馬教授は"掘立柱は避雷針"という考えを世紀の大発見ではないかと思い込んでしまいました。
 
但馬教授は自分の考えが正しいことを証明するために寝食を忘れて研究に没頭しました。徹夜徹夜の連続です。但馬教授は心臓が悪い上にヘビースモーカーです。とうとう心臓発作を起こして死んでしまいました……。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年3月11日 (金)

“5人目のビートルズ”ジョージ・マーティン、90歳で死去

cinemacafe.net 3月10日(木)13時15分配信

「ビートルズ」のプロデューサーとして知られるジョージ・マーティンが他界した。

90歳だった。「5人目のビートルズ」の異名を持つジョージは、1962年にビートルズをパーロフォン・レコードと契約させたことをはじめに同バンドのほとんどの楽曲を編曲、プロデュースしたことで知られている。そのほかにもジェリー&ザ・ペースメイカーズ、シャーリー・バッシー、シラ・ブラックら数々のアーティスト達を手がけてきた。

 

中山康樹氏が「これがビートルズだ」(講談社現代新書)の中でジョージ・マーティンのことを妙な褒め方をしています。「プリーズ・プリーズ・ミー」の項です。

モノラルの二番ではポールが"Why do I"と歌っているのにジョンは"Why know I"と歌い、ステレオにいたっては一、二、三番の歌詞の一部がごたまぜになってムチャクチャに歌っている。だがそだけでは真の大物ではない。あろうことかジョンは自分の間違えに気づき、例の「カモン、カモン」を笑いながら歌っている(ただしステレオバージョンのみ)。これがビートルズというグループだ。
 常識的に考えてみよう。デビューしたばかりの新人、絶対にミスしないようマジメにやるはずだ。しかもこの曲はアルバムより以前にシングル用としてレコーディングされていた。ヒットを狙って当然だろう。だがビートルズはちがった。堂々とミスり、笑いながら歌い、演奏した。完全に"超えて"いたのだ。ナメきったビートルズもエラいが、「まあいいだろう」と認めたジョージ・マーティンもまたエラい。

たしかに、得体のしれないチンピラによく平常心で接してくれたものです。気が短いプロデューサーだったら激怒してビートルズを追い出していたかもしれません。

ジョージ・マーティンはデビュー当時からビートルズの作り出す音楽に無限の可能性を見ていたのかもしれません。目を離すと何をやりだすかわからない腕白坊主たちも、こと音楽に関する限り、しょせんはジョージ・マーティンの手のひらの上で踊っていたのです。

The Beatles - The Making Of "Please Please Me"

 

The Beatles - The Making Of "Rubber Soul"  

    ※ You Tube の大画面で視聴すると英語の字幕が出ます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2016年2月 | トップページ | 2016年4月 »