« 2016年3月 | トップページ | 2016年5月 »

2016年4月25日 (月)

「ゴルゴ13」第561話「The Great Game ザ・グレートゲーム 後編」を読む

中国の馬外交副部長は捕らえられてリドキスタンの大統領官邸に監禁されてしまいました。非主流派の馬はたとえ殺害されても中国政府には黙殺される運命にあります。馬の処刑によってロシアと中国の関係がこじれることありません。

 
グルカ兵を殲滅してすべてはロシアのラスキン安全保障担当書記の思惑通りに事が運んでいるかに見えました。ところがそのラスキンの暗殺をゴルゴ13に依頼した人物がいました。何と日本の吉村国家安全保障局長です。

 「海外で武力行使ができない我が国が使えるオプションは限られていますからね……」

昨日の依頼主が今日の標的……日本もなかなかやるじゃないの。
 

グルカ兵の襲撃は殲滅できても、ゴルゴ13に狙われたら生き延びることはできません。ロシアの特殊部隊もゴルゴ13の前では赤子も同然です。

ゴルゴ13はたったひとりで大統領官邸を襲撃しました。ロシアの特殊部隊はたったひとりの襲撃なのに中国軍が攻めてきたのかと勘違いしていました。

馬は部屋を飛び出したところで流れ弾に当たって絶命、ラスキンはゴルゴ13に眉間を撃ち抜かれて絶命しました。
 

この"The Great Game"でひとりだけ生き残った日本の吉村国家安全保障局長にはロシアが刺客を差し向けました。吉村は通勤途中の電車内で殺害されました。吉村の心臓には、ロシアの報復であることを顕示するかのように、ロシア製のナイフが突き刺さっていました。「舐めた真似をするとこうなる」というロシアの意思表示です。

吉村殺害の知らせを受けた安倍似の安川首相は青ざめた顔で呟きました。

 「……ロシアの報復か……これが……米国の傘を離れた"独自外交"の現実なのか……」
 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年4月24日 (日)

朝ドラ「朝が来た!」の主題歌は「365日のギャンブラー」ではなかろうか。

録画しておいた朝ドラ「朝が来た!」を今ごろ一生懸命に観ています。面白いです。いくら観てもまだまだ続きがあります。ようやく2月の放送分に辿り着きました。ヒロインの白岡あさ(波瑠)が萬谷与左衛門(ラサール石井)に包丁で刺されて入院したところです。
 
ヒロイン役の波瑠という女優は、深夜ドラマ「ノーコン・キッド~ぼくらのゲーム史~」の高野文美役でお馴染みでした。でも、それ以前に「ゴーストタウンの花」で桜庭ななみと共演していました。「ゴーストタウンの花」は桜庭ななみがヒロインだったため、脇役の波瑠の印象がまったくありませんでした。その後、波留はいろいろなドラマに出演していたようですがほとんど印象がありません。

とにかく印象に残っているのは「ノーコン・キッド~ぼくらのゲーム史~」です。「ノーコン・キッド~ぼくらのゲーム史~」からいきなり朝ドラ「朝が来た!」のヒロインになってしまった感じです。まさにびっくりぽんです。

テレビドラマで、出演していた女優が脇役だったためにほとんど印象に残っていないというのはよくあることです。たとえば「あまちゃん」に出演していた女優もそうです。脇役でも有村架純のことはさすがに知っていました。しかし、足立梨花、松岡茉優、山下リオなどが「あまちゃん」に出演していたのはまったく知りませんでした。後から知ってびっくりしたものです。
 

さて、朝ドラの「朝が来た!」は主題歌の「365日の紙飛行機」が素晴らしいです。すっかり気に入ってしまいました。AKB48のファンになってしまいそうです。何度も聴いていたらすっかり歌詞を覚えてしまいました。今どきの歌は言葉が曖昧で歌詞のテロップがないと何と歌っているのかよくわからない歌が多いです。でも「365日の紙飛行機」は言葉がはっきりしていて耳で聴いただけで歌詞が理解できます。

この「365日の紙飛行機」はいつも前向きな白岡あさの生き方を歌った歌です。しかし、ちょっと視点を変えると、不謹慎ながら、借金地獄のギャンブラーの歌にも聞こえてきます。この歌を聴いていたら蛭子さんの顔が浮かんできてしまいました。

♪ 朝の空を見上げて、今日という一日が~
  笑顔でいられるように
  そっと、お願いした

 いざ、出陣!!

♪ ときには、雨も降って 
  涙も溢れるけど
  思い通りにならない日は
  明日頑張ろう

 今日がダメなら明日があるさ
 明日がダメなら明後日があるさ
 負けても負けてもやり続ける~
 あんた、ひょっとしてバカですか?

こういう人にパチンコ屋のお姉さんが言うことにゃ、

 まいど

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年4月11日 (月)

「ゴルゴ13」第561話「The Great Game ザ・グレートゲーム 中編」を読む

リドキスタンは架空の国ですが、リドキスタンの大統領官邸はトルクメニスタンの大統領宮殿にそっくりです。それに天然ガスの生産量や輸出量から判断するとモデルになっているのはトルクメニスタンみたいです。

天然ガスの生産量(2014年) 
 順位      単位百万立方メートル   
 11 トルクメニスタン   69271
 15 ウズベキスタン   57291
 31 カザフスタン     19251

天然ガスの輸出量(2014年)
 順位          単位百万ドル
 11 トルクメニスタン   13400
 25 ウズベキスタン    2084
 26 カザフスタン      1884

ちなみに天然ガスの輸入国ベスト3は、
 順位          単位百万ドル
  1 日本        74213     
  2 ドイツ        44029
  3 韓国        31424
 
 
 
 
PART 1 ラスキンの狙い
リドキスタンの政府ナンバー2は、タジモフという男です。前編でマリコフ大統領に、「中国は油断のならない相手です。中国への依存を深める事は、我が国の主権を危うくします。」と進言していたあの男です。
 
リドキスタンの大統領官邸では、このタジモフを中心に幹部らがマリコフ大統領亡き後の対応を協議していました。

 「大統領の死去は、まだ発表するな…イスラム過激派の蜂起に備えて、明朝に戒厳令を発令する!」

しかし、すでにマリコフ大統領が暗殺された事実はイスラム過激派に知られていました。ロシアのラスキン安全保障担当書記が情報を流したのです。

突然イスラム過激派が武装蜂起してリドキスタンの大統領官邸を襲撃してきました。

 「や、奴らは大統領官邸を占拠して、一気に政府転覆を狙ってくるぞっ。すぐ、軍に出動命令を出せっ!!」

 「敵は迫っており、軍は間に合いませんっ!!当面は50名の警備隊だけで、凌がねばっ!!」

大ピンチです。リドキスタンは政府崩壊の危機を迎えていました。ところがそのとき、タイミングよくロシアの特殊部隊が現れました。イスラム過激派は一網打尽です。

すべてはラスキンの描いたシナリオ通りに事が運びました。

故・マリコフ大統領の側近だったタジモフは、かつてKGB(旧ソ連の情報機関・秘密警察)の下部組織で働いていたことのある男です。中国に対する警戒心もロシアと共有しています。ラスキンはタジモフを新大統領に据えて、中国の影響力をリドキスタンから排除するつもりです。
 
   

PART 2 マリコフ暗殺の黒幕
日本では首相官邸で吉村国家安全保障局長がリドキスタンの情勢分析を行っていました。

リドキスタンの大統領選挙は親ロシア派のタジモフが圧勝しました。これでリドキスタンは、親中国路線から親ロシア路線へ舵を切ることになります。

マリコフ大統領暗殺以後、情勢はすべてロシアの思惑通りに運んでいました。それにしてもあまりにも話がうま過ぎます。吉村国家安全保障局長は何か裏があることを見抜いていました。

マリコフ大統領暗殺にロシアが関与しているのではないか……状況証拠としては真っ黒です。
 
 
 


リドキスタンの新大統領にタジモフが就任したことによって、石油・化学プラント建設計画は日本の企業連合が"再逆転"受注することになりました。

リドキスタンの大統領官邸でタジモフ大統領と日本の吉村国家安全保障局長の間で調印式が行われたとき、ロシアからラスキン安全保障担当書記も駆けつけてきました。

ラスキンは、日本に対して、成功の果実の分け前を要求してきました。サハリン沖の天然ガス田から北海道へのパイプラインを日本の負担で敷設して欲しいというのです。

しかし、北方領土問題が解決していないため、日本とロシアの間にはいまだに平和条約が結ばれていません。領土問題を棚上げにしてパイプラインの敷設など無理な話です。そんなことをしたら日本の国内で大反対が起きます。一歩間違えれば内閣が潰れるかもしれません。

即答をしぶる吉村国家安全保障局長をラスキンが脅迫してきました。

 「石油プラント建設はすでに契約済み……今後、思わぬ大事故が起きても、貴国は工事を完成させる義務を、負う事になりますがね、ふふふふ……」

逆らうと「"思わぬ大事故"が起きるかもしれませんよ」というわけです。

ここで個人的な意見を述べさせてもらいます。ロシアには、北方領土などさっさと日本に返還して日本と平和条約を締結することをおススメしたいです。北方領土に固執するよりも日本と良好な関係を築いて日本の技術力や経済力をロシアの経済発展のために活用したほうがよほど国益に叶っています。ロシアはなぜそういう選択をしないのでしょうか。
 
北方領土が日本に返還されたからといって、そこに住んでいるロシア人が追い出されることはありません(たぶん)。今まで通りに暮らしていけると思います。いや、むしろ日本に返還されたほうが北方領土の暮らしは便利になるかもしれません。
 
 

 
PART 3 馬(マー)の揺さぶり
ドイツがロシアに対し、天然ガス輸入の段階的削減を通告してきました。最終的には輸入契約の打ち切りです。裏でドイツを動かしたのは中国の馬(マー)外交副本部長でした。不足する天然ガスは中国が格安で提供しますとでも言ったのでしょう。

天然ガスの生産量(2014年) 
 順位      単位百万立方メートル   
 1 米国         728265
 2 ロシア        578733
 3 カタール      177229

財政が逼迫しているロシアはこれ以上天然ガスの生産量を減らすことは不可能です。背に腹は代えられません。ロシアはリドキスタンからの天然ガス輸入を打ち切ることにしました。リドキスタンから天然ガスを受け取ってもダブつくだけで送る先がないのです。

ロシア以上に困惑したのはリドキスタンでした。ロシアに天然ガスの輸入を打ち切られて困り果てたリドキスタンはもっとも警戒していたはずの中国の泣きつきました。

タジモフ大統領は、リドキスタンの中国大使館を訪れ、馬(マー)外交副本部長に天然ガスの輸入量を増やしてもらえないかと懇願しました。
 
すべては馬のシナリオ通りです。馬はリドキスタンからの天然ガス輸入を増量する条件として、ロシアに代わってラジーク空軍基地を中国に貸与するよう要求してきました。

しかしこのときリドキスタンの大統領官邸はロシアの特殊部隊の管轄下にありました。イスラム過激派を掃討した特殊部隊がそのまま居座ったのです。
 
タジモフ大統領がロシアに逆らえない事情を説明すると、馬は不敵な笑みを浮かべて言いました。

 「目には目を、だ!大統領官邸を奪回すれば良いんですな?」
 
馬には直接中国がロシアに対して武力行使することなく大統領官邸を奪回する秘策がありました。傭兵部隊の活用です。

 
 
 
PART 4 吉村、動く
中国とロシアがリドキスタンを巡って覇権争いを展開している一方で、日本の吉村国家安全保障局長はトルコを訪れていました。吉村はトルコの大統領(?)に次のような提案をしました。

 「日本の企業連合が受注しているリドキスタンの石油・化学プラント建設に、貴国の建設会社の参加をお願いしたい。貴国と二人三脚で、中央アジア戦略を進めたいのです。」
 

吉村が石油・化学プラント建設にトルコの建設会社を引き込んだのは、ロシアが"思わぬ大事故"を起こす恐れがあったからです(たぶん)。日本だけでは大事故が起きても泣き寝入りになってしまいます。しかしトルコが絡んでいればロシアもあまり無茶なことはできなくなります。

吉村はトルコに対してもう一つ何かを提案(?)しました。今のところその内容は不明です。
 

 
 
PART 5 英国への依頼
英国は米国の反対を押し切って中国が主導するAIIB(アジアインフラ投資銀行)に加盟してしまいました。また中国製原子炉の導入など約7兆4000億円におよぶビジネス案件の契約を中国と締結しました。最近の英国は中国にすり寄ろうとする姿勢が鮮明です。中国は中国で英国を「一帯一路」経済圏構想の終着点と位置づけています。

英国が中国をどのような国と考えているのかわかりませんが、今のところは両国の関係はかつてないほど良好です。

中国の馬(マー)外交副本部長は北京からロンドン(?)に国際電話をかけていました。電話で誰と話をしているのかわかりませんが、馬は電話の相手に対してグルカ兵部隊を紹介して欲しいと依頼していました。グルカ兵にリドキスタンの大統領官邸を襲撃させるつもりです。
 
この「グルカ兵」について、Wikipediaは次のように解説しています。

成り立ち
19世紀、ネパールとイギリス東インド会社軍との3度にわたる戦争(英・ネパール戦争)の停戦条約が締結される際に、ネパール山岳民族特有の尚武の気性と白兵戦能力、宗教的な制約が小さい点(ヒンドゥー教徒のインド人は宗教的な制約が多いため近代戦の兵士に向かず、運用に不自由をきたしていた)に目をつけたイギリス東インド会社は、グルカ兵が傭兵として同社の軍に志願することをネパールに認めさせた。

その後、セポイの乱が発生すると、ネパールは14,000人のグルカ兵を派遣し、イギリス軍が行った鎮圧戦で大きな戦力となり、後に発足した英印軍では、シク教徒・ムスリム系インド人・パシュトゥン人などとともに重要な地位を占めた。その後も第二次世界大戦においては日本軍とも交戦した他、イギリス連邦占領軍として日本の占領任務や朝鮮戦争にも従事した。

現在
以上の歴史からイギリスやイギリス連邦諸国との繋がりが深い。イギリス陸軍にはグルカ兵からなるグルカ旅団があり、2005年現在、イギリス軍に従軍しているグルカ兵は約3,600人である。非常に勇猛なことで知られフォークランド紛争など、イギリスが関わる戦争や紛争地域への派兵で先遣隊として派遣されることが多い。フォークランド紛争時にはグルカの兵が攻めてきたと聞いて逃げ出すアルゼンチン部隊もあったという。

イギリス本国や植民地(1997年以前の香港)、ブルネイなどのイギリス連邦諸国に駐屯しているほか、マレーシア軍、インド国軍、アメリカ海軍、シンガポール警察にも雇用されている。この様に現在もイギリスの信頼は非常に深く、2004年には、イギリスのブレア首相によって、イギリス軍で勤務したグルカ兵は、完全なイギリスの市民権を付与されるようになった。

一方で冷戦の終結により、イギリス軍の部隊縮小計画で若いまま退役したグルカ兵が、シエラレオネ内戦などの紛争で傭兵として参加していることが問題になったという。

詳しくは → https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%82%AB%E5%85%B5


 
 

PART 6 露軍VSグルカ兵
馬の依頼によってグルカ兵はリドキスタンの大統領官邸を襲撃しました。しかし勇猛なグルカ兵も徹底的に訓練されたロシアの特殊部隊には勝てません。激しい戦闘の末、殲滅されてしまいました。

グルカ兵が狙ていたのは官邸にいたロシアのラスキン安全保障担当書記です。ラスキンは間一髪のところで命拾いをしました。馬が想定していたよりもロシアの特殊部隊は強力でした。
 

PART 7 そして馬は……
馬はリドキスタンでラスキン暗殺の知らせを今か今かと待っていました。しかし馬にもたらされたのは暗殺失敗の知らせでした。計画が失敗に終わったことを知った馬は、慌ててリドキスタン国際空港に向かいました。国外に脱出するつもりです。しかしすでに遅しです。空港では警察当局(?)が馬を待ち受けていました……。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年4月 6日 (水)

「ゴルゴ13」第561話「The Great Game ザ・グレートゲーム 前編」を読む

中国の習近平国家主席が提唱した「一帯一路構想」というのは、「シルクロード経済ベルト」と「21世紀海上シルクロード」の2つで構成されています。中国を中心としたユーラシア大陸全域に広がる広大な経済圏構想です。
 

PART 1 安川の目論み
中国の膨張を恐れる日本の安川首相は吉村国家安全保障局長(外務省の別動隊)を伴って中央アジア・リドキスタン(架空の国・モデルはカザフスタンか?)に向かっていました。
 
安川首相は石油と天然ガス資源に恵まれた中央アジアの要の国・リドキスタンと友好関係を築いて中国の中央アジアへの膨張を食い止めようとしていました。何を考えているのか中国封じ込め作戦です。
 
 


PART 2 一致する思惑
安川首相は成長戦略の一環として「トップセールス」に熱心です。日本の優秀な技術力を首相自らが先頭に立って売り込もうというのです。安川首相は日本企業の経営陣を引き連れて世界中を飛び回っています。
 
リドキスタンの訪問でも多くの日本企業のトップたちを同行させていました。安川首相がリドキスタンのマリコフ大統領に提案したのは国営の化学会社の設立です。豊富な天然資源をそのまま輸出するよりも製品化して付加価値をつけて輸出したほうが儲かるというのです。

 「中核となる石油化学プラントの建設を始め、化学会社の設立・経営については、世界で活躍する我が国の優秀な企業が連携し……責任を持ってサポートさせて頂きます。」

安川首相はこうも付け加えました。

 「石油、天然ガスの大半はパイプライン経由で、ロシアと中国に輸出している。いわば両国に命運を握られている訳ですが、この化学会社は経済的、政治的自立への第一歩となるはずです!」

安川首相のセールストークにマリコフ大統領は身を乗り出して聴き入っていました。

 


PART 3 手土産の中身
江沢民が支配していた上海黄華石油集団の菫事長・馬は石油閥のエースとして将来を嘱望されていました。しかし、江沢民と対立していた習近平が政権を掌握すると、途端に粛清の標的にされてしまいました。

公安警察に拘束された馬(マー)は国務院中央書記処で、劉常務書記の尋問を受けていました(国務院中央書記処には実際に劉雲山という常務書記が実在します。江沢民、胡錦濤、習近平と政権が交代しても、どの派閥とも良好な関係を築いているという不思議な人物です)。

劉常務書記は馬の能力を高く評価していました。反主流派として葬り去るよりも、主流派に取り込んでその能力を発揮してもらいたいと考えていました。

 「君が粛清から逃れ、主流派入りするためには手土産が必要だ」

劉常務書記は「手土産」として、馬に戦略上の要衝である中央アジア(リドキスタン)の攻略を命じました。馬の役職は外交部副部長です。
 
 
 
PART 4  賄賂
ロシアではプーチン(?)大統領が側近のラスキン安全保障担当書記と外交・安全保障問題を協議していました。大統領は中央アジアに進出しようとしている中国の動きにイライラしていました。

中央アジアはロシアの裏庭のようなものです。その裏庭に手を突っ込むとは我慢がなりません。憤懣やるかたないといった感じの大統領をなだめてラスキンが言いました。

 「まあまあ、私がリドキスタンに向かい、友好関係を壊さずに中国の進出を食い止めましょう。」
 

 

リドキスタンの大統領官邸では、マリコフ大統領が中国の馬外交副部長を出迎えていました。中国側の希望とはいえ、たかが次官クラスの出迎えを大統領の自分がしなくてはいけないのか、マリコフ大統領は少し不機嫌でした。

マリコフ大統領が不快感を抱くであろうことは馬外交副部長にとっては計算済みです。そんな不快感など賄賂攻勢で簡単に吹き飛んでしまいます。

馬外交副部長が賄賂として用意したのは、改造型メルセデスの最高級車種・マイバッハ(推定1億円)と現ナマ(推定5億円)です。恥を知らない品性下劣の男は賄賂に弱いです。
 
馬外交副部長は、建設コストの2割削減とAIIB(アジアインフラ投資銀行)による全額融資という条件をエサに、日本企業が仮契約を結んだ石油プラント建設計画を横取りしました。賄賂が効いたのかもしれません。マリコフ大統領はあまりの好条件に目がくらんで契約先を日本から中国に乗り換えてしまいました。


 
PART 5 中VS露
リドキスタンの大統領官邸で、マリコフ大統領とロシアのラスキン安全保障担当書記が、リドキスタン空軍とロシア空軍が共同使用しているラジーク空軍基地をめぐって会談を行っていました。マリコフ大統領はロシア空軍に対してこれまで無償で貸与していたラジーク空軍基地に対して、これからは年間5億ドルの使用料を支払うよう要求してきました。
 
 「こちらの条件をのめないようであれば、ロシア軍には基地から出て行ってもらう。」
 

ラジーク空軍基地は、ロシアにとって「中央アジアはもとより、中東、南アジアに睨みをきかせる」重要な軍事施設です。絶対に手放すわけにはいきません。
 
出ていくか、5億ドル支払うか、ラスキンは即答を避け、本国に持ち帰って検討することにしました。猶予期間は1か月です。

ラスキンがまず向かったのは中国でした。マリコフ大統領はなぜ突然高飛車な態度に出てラジーク空軍基地からロシアを追い出そうとするのか……ラスキンは背後で中国が糸を引いているのに違いないと考えました。中国の軍事的野心の臭いが濃厚です。

ラスキンは北京を訪れ、馬外交部副部長に中国の真意を質そうとしました。しかし馬の態度は国力の違いを見せつけるかのように冷淡でした。

 「友邦であっても、我が国の外交政策に対する干渉は無用です。残念ながら、もう貴国は超大国ではありません。米国に対抗できるのは……我が国だけです。賢明なあなたであれば我が国との友好関係こそが貴国の命綱であることは、おわかりのはずです。我が国の世界戦略に協力して……米国に対抗することが、貴国の国益に叶うと思いますがね。」
 

馬外交部副部長は完全に上から目線です。斜陽国家はつらいです。しかしこのままおめおめと中国のいいなりになるのはロシアのプライドが許しません。ラスキンはとんでもない次の一手を考えていました。

 


PART 6 ラスキンの秘策
リドキスタンの空港に見覚えのある一人の男が降り立ちました。何とゴルゴ13です。

 

 
PART 7 テロ発生!
リドキスタンでは、新しく完成した大統領公邸に中国の馬外交部副部長が招かれていました。これから中国が受注に成功した石油・化学プラント建設計画の契約調印式が行われる予定です。しかし馬外交部副部長の目の前でマリコフ大統領は暗殺されてしまいました。警備兵に変装していたゴルゴ13の仕業です。

目的のためには手段を選ばず、中国は賄賂を使い、ロシアは暗殺を企てる……何となくお国柄が表れています。
 
独裁者・マリコフ大統領が暗殺されたことによって、リドキスタンは大混乱に陥ります(たぶん)。政府軍と反政府軍が対立して内戦が始まるかもしれません。この第561話が結末を迎えるためには、ゴルゴ13にもうひと働きしてもらわなくてはなりません。今度は誰が暗殺されるのでしょうか……。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年4月 4日 (月)

ファイアーエムブレム「新・紋章の謎 ~光と影の英雄~」マニアック・最終章の攻略法

2ターンで攻略します。

出撃メンバー
マルス  30  マリーシア 15  カタリナ  8
クリス  20  フィーナ  23  ミネルバ  7 
パオラ  20  ウェンデル 18  ジュリアン 6
シリウス 20  マリク    7  ユミナ   3

最終章で所有していた重要な杖
アゲイン  1/3 アゲイン  2/3
ハマーン  3/3 
レスキュー 3/5 レスキュー 2/5
ワープ   5/7

これらの杖がないと最終章は厳しいです。

マニアック・最終章の攻略法

1. 1ターン目にエリスとニーナを救出する(ワープの杖を2回、レスキューの杖を4回使う)。
2. 2ターン目にマリアとレナを救出する(ワープの杖を2回使う。2ターン目でクリアを狙うのでレスキューは必要ありません)。
3. ワープの杖でマルスを送り込み、メディウスを攻撃する。リブローとアゲインでメディウスを倒すまで頑張る(最終章はメディウスを倒せばクリアです)。
 
 
マニアックは速度評価、生存評価、攻略評価 オールAでクリアしました。ハードでは攻略評価がBでした。何がいけなかったのかというと、21章をミシェルを仲間にしないままクリアしていました。たったひとり、仲間にするのを失敗しても攻略評価はBになってしまいます。
 
さて、これから最高難度のルナティックに挑戦します。最新作の「if」よりも「新・紋章の謎 ~光と影の英雄~」のほうがはるかに面白いです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2016年3月 | トップページ | 2016年5月 »