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2016年5月26日 (木)

「ゴルゴ13」第562話「Gの遺伝子 中編-1」を読む

PRISMシステム管制局に与えられた最重要ミッションの一つは"Gのルーツの探索"です。Gのルーツを探ってGの弱みを握り、Gに"首輪"をつけようというのです。このミッションは大統領命令です。Gに"首輪"をつけようとしているのは大統領です。

大統領はテロリスト集団がGを雇うことを恐れていました。
 
PRISMシステム管制局のカーク局長は、ベールに包まれているゴルゴ13のルーツをネット上で探るなんて所詮無駄だと内心では考えていました。
 
無駄な探索を任されている部下からも苦情です。

 「"G"みたいなプロはネットに上がるような情報を、残しませんって、局長……」

思いは同じということでカーク局長もぼやき節です。
 
 「確かに僕も、そう思うけど、予算が出ている以上……探さなきゃならんのだよ。」
 

闇夜に鉄砲を撃つような努力でもときには報われることがあります。カーク局長はフランスのネット検索ワードランキングで"Faette Gobert(ファネット・ゴーベル)"という聞いたことのない名前が第1位になっていることが気になりました。

ファネット・ゴーベルはライフルという地味なスポーツの選手です。まだ14歳の中学生です。ファネットは身体能力が優れているだけでなく、頭脳明晰で音楽や美術の才能もハイレベルです。"文武両道"の天才美少女として日刊紙『キニコス』に写真が掲載されたことがきっかけとなって、にわかにフランスのネット市民の注目がファネットに集まっていました。

「モンマルトルの丘美術館」で公開中のファネットの作品は"ゴルゴダの呼び声"というタイトルがつけられています。ゴルゴダの丘で磔になったイエス・キリストの受難を連想させる作品です。
 
カーク局長は、ファネット・ゴーベルがライフルを構えている写真を見て胸騒ぎがしました。ライフルを構えたファネットの眼光がGにそっくりだったからです。
 
ゴルゴダの丘、ファネットの眼光……気になりだしたカーク局長はファネットの身辺調査を開始しました。ハッキングによってフランスの市民籍データベースを検索したところ、ファネット・ゴベールの登録は10年前で4歳のときにゴベール夫妻の養女になっていました。実の親は不明です。
 
さらにハッキングによってドーピング検査の結果もわかりました。ファネットにはアルコールに弱いという極東民族固有の特徴がありました。決定的証拠とはいえませんが傍証にはなります。Gの外見的特徴もまさに極東民族のそれです。
 
ハッキングができてもネットで手に入る情報には限界があります。ファネットとGの関係について、ここから先はファネット自身に直接接触するしかありません。

 
カーク局長はマクレラン長官にファネットと接触する許可を求めました。
 
 「彼女に接触して、もし"Gの娘"でなかったら、どうする気だね……?」

 「Gに首輪を付けようとしていたなんてことがバレたら……ホワイトハウスは蜂の巣です。」
 

もしバレたら、ホワイトハウスは一個師団(=ゴルゴ13)に襲撃されることになります。そのとき、責任を問われるのはマクレラン長官です。マクレラン長官にとってはとんだ貧乏くじです。ため息も出ようというものです。でも許可しないわけにはいきません。上司はつらいです。

 
 

PART 1 スザナという女
ファネット・ゴーベルは夢に出てくる世界を探してモンマルトル西南部の繁華街を彷徨っていました。学校は無断欠席です。
 
ファネットは路地裏で1枚の古びたポスターを見つけました。"ハンガリー狂詩曲"というバーのポスターです。ポスターには店で働く女の子たちの写真の下に2枚の顔写真が張られていました。1枚は店長のアルトゥール・セル、もう1枚はヘゲドゥシュ・スザナというバイオリニストの写真です。スザナには涙ぼくろがあります。なんとファネットの夢の中に出てくるあの女性ではありませんか。
 
ファネットは、自分とそっくりな容姿といい、バイオリニストという音楽の才能といい、スザナが自分の本当の母親ではないかと思わずにはいられませんでした。
 
10年前のことです。この地域のショバ争いでとんでもない惨劇が起きていました。バー"ハンガリー狂詩曲"がギャングに襲撃されて店の女の子達が皆殺しにされたというのです。店長も殺されて店はつぶれてしまいました。たまたま居合わせた住民からそんな話を聞かされたファネットは、10年前に自分がこの場所にいたことを確信しました。住民の話は、ファネットがいつも見ている恐ろしい夢そのものです。
 
ファネットは自分の出自に関する手がかりについて訊きたいことがありました。しかし、邪魔が入りました。怪しげな3人の男がファネットを捕まえに来たのです。ファネットは本能的に危険を感じました。車に乗るようにと促す男に、従順に従うように見せかけて一瞬のスキをついて逃げ出しました。

   
 

PART 2 戦闘
老朽化した空きビルで、ファネットと3人の男の戦闘が始まりました。ファネットは競技用のライフルで応戦しましたが化学兵器のガス弾でやられてしまいました。ガス弾で眠らされたファネットを車に乗せて男たちは去っていきました。ファネットが"G"の娘であるかどうか、DNA鑑定をするつもりです。
 
 


PART 3 意識回復
ファネットはパリ郊外の枯れたブドウ園の廃ワイナリー(ワイン工場)に連れてこられていました。ソファの上で意識を回復したファネットはあたりを見回しました。部屋に見張りはいません。カギ穴から外を覗くとブドウのつるが見えます。周囲は広大なブドウ畑です。部屋から脱出するのは簡単でも周囲が広大なブドウ畑では隠れる場所がありません。すぐ見つかってしまいます。
 
下手に動いてもムダ……どうすればいいのか、ファネットは考え込みました。何か名案が浮かんだでしょうか。
 
 

PART 4 心配する両親
パリ郊外のゴベール邸ではファネットの両親が、学校を無断で欠席してその後連絡が取れなくなってしまったファネットを心配していました。

行方不明のファネットは誘拐されたのではないか、警察に通報すべきかどうか、通報するとファネットが殺されてしまうのではないか、いやすでに殺されているかもしれない……不吉な予感がファネットの両親を苦しめていました。
 
 
その夜、ゴベール邸にひとりの男が現れました。ゴルコ13です。何をしに来たのでしょうか。ファネットに会いに来たのでしょうか。見るからに怪しいゴルゴ13はファネットの両親から誘拐犯と間違われないでしょうか。

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